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【第2話】チャンスを引き寄せた、諦めきれない想い。

動画クリエイター ニナさん


動画クリエイター・ニナさんへのインタビュー記事の第2話。前回は、ニナさんが幼少期から学生時代まで、動画制作に対しての葛藤についてお話を伺いました。今回のお話では、ニナさんがついに、動画クリエイターの道を踏み出すことになります。


「このままで良いのか」未来をつくる、自分への問いかけ

大学卒業後はどんな内容であってもデザインに携わっていたいという思いもあり、広告会社に勤めることに。

初めての経験も多く、最初のうちは楽しんで仕事をしていたけれど、仕事に慣れてきたタイミングで、違和感を覚えるようになる。映像に対する想いを、断ち切ることができなかった。



ニナさん

「広告デザインは楽しいけど『自分はここで収まってもいいのかな』って疑問が湧き上がってきて。やっぱり映像を諦めきれなかったんです。どんなクオリティでもいいから出したいと思って、プライベートで制作を始めました」



普段の仕事では商業的な広告を扱うニナさん。広告といえば「コンセプトがあって、訴求感のあるもの」。一方で、ニナさんの作りたい動画は 「世間的には意味はないかもしれないが、自分の好きを詰め込んだもの」だった。





思い立ったら即行動。日々感じたことを音声に録音、そして動画編集。イラストを動かし、文字のテロップを組み合わせて、youtubeへ投稿。仲の良い友人に見てもらい、その反応を楽しんでいたのだとか。



ニナさん

「どんなにくだらない内容でも誰にも口出しされないし、友達からの『面白かったよ』も嬉しくて。自由に表現した作品を制作できることが楽しくて仕方なかったです」


突然舞い降りた、動画制作のチャンス

その後もyoutubeへ動画を投稿しつつ、併せてタイポグラフィの作品を X(旧Twitter)へアップし続けていたニナさん。ちょうどその頃、世界文庫アカデミー(以下、セカアカ)の存在を知ることになる。


いつかは動画やタイポグラフィを本業にしていたいと考えていたニナさん。思い切ってセカアカにて開催されていたイベントに参加することに。


そんな中、講師陣が参加者の作品に対し、講評を行うプログラムで、彼女が制作した動画に対し、興味を持ってもらえたんだとか。


ニナさんが動画制作を始めた理由の1つとして、広告が静止画から動画に移行しているような感覚があったからなんだとか。動画広告がまだ少ない今『自分が一歩踏み出してみてもいいかも』と考えていた矢先のことだった。



ニナさん

「自分の映像は商業的に受け入れてもらえないものだと考えていたこともあって。自分の考えと業界の第一線で活躍する方達との考えがリンクしたことに感動したんです」



その場で講師から動画広告の仕事の投げかけがあったそうだが、当時のニナさんは広告の制作はしたことがなかった。それでもチャンスを逃すまいと「やります!」と即答。





先生からの連絡を待つだけだと、私の動画に対する興味がなくなってしまうかもしれない。そう考えた彼女は、イベントから帰宅したその当日に動画を作成し、講師にサンプルを送付したんだとか。


 

素早い行動力もさることながら、失敗を恐れない彼女の心意気に驚く。ここから彼女の動画クリエイターとしての活動は本格的になっていく。



(第3話へつづく)




※世界文庫アカデミー、通称セカアカとは、京都の古本屋、世界文庫の店主である古賀鈴鳴さんがキュレーターとなり"これからの 新しい働き方を学び、考え、作る"をテーマにした学校のこと。




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