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日々の出来事から見えた、やってみたいこと。 お弁当ケータリング・暮らしかた研究家 うえはらけいこさん

  • 執筆者の写真: 音彩社
    音彩社
  • 2021年3月20日
  • 読了時間: 4分

更新日:9月15日



お弁当のケータリング活動をしているうえはらけいこさん。第1話では、けいこさんのお弁当と料理にまつわるお話を伺いました。


第2話では、けいこさんの学生の頃から現在に至るまと、ケータリングを始めることになったきっかけを辿ります。



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日々の積み重ねこそ、自分らしさ。

けいこさんは幼少期から、部屋の模様替えや、住宅関連のチラシや雑誌を見ることが好きだったそう。それがきっかけとなって、現在は住宅建材メーカーに勤めている。


学生のころは、様々なことに対してアクティブに活動されていたんだとか。


けいこさん

「何か手元に打ち込むことがないと不安だったんです。なので、受験勉強だったり、大学のサークルだったり、資格取得だったり。何かを続けることは自信に繋がると思っていたので、深く真剣にやっていました。


ただ、良くも悪くも続けるということにこだわりすぎているところもあって。現状を変えることが、少し怖かったのかもしれません。


いま勤めている会社に入社してからも、部署が変わったり、結婚や出産などを機に、自分の進んでいく方向を見直すタイミングはありました。


ですが、根っこにある自分が、続けていくときっと良い方向に進んでいけると、導いてくれていたように思います」


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2人目のお子様の育児休暇が終わり、会社に戻ったときのこと。


仕事量が多く、なんとか業務をこなしている状態。『やりがいがないわけではないけれど、心身ともにこのままで大丈夫なのか』という不安を抱えました。


そんなとき、世界文庫アカデミー※と出会います。


けいこさん

「色彩検定やインテリアコーディネーターなど、いくつか資格を取ってきましたが、どちらかというとインプットばかり。


『私はもっとアウトプットがしたいのかも!』と考えたこと。色んな活動をしている人達に出会って世界を広げたいと思ったこと。そんな理由もあって通うことを決めました。


なぜかずっと、日々の暮らしを紡いでいけるような新聞をつくりたいという想いが頭の中にあったんです。


『いつでも作れるから作ったらいいやん』と思っているだけで実行できていなくて。"1年で何かを形にする"という課題があったこと、夫からの後押しもあって、そのきっかけを作れるかなと思ったんです」



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けいこさんがセカアカに通うことを決めたのは、新聞を作ることが目標でした。


ですが、ふと頭に浮かんだのは、日々のお弁当のこと。


「面談の直前に、入学届にあった興味のある事を記載する欄へ『ケータリング』と書き込みました。


料理の勉強をちゃんとしたこともないし、好きだから続けているだけ。


自信はないけれど、いまの自分が一番好きなことと、やりたいことはお弁当に関することだなという思いが心の奥底にありました。


面談の時に、インスタグラムを見た古賀先生から『めっちゃいいやん!』と仰って頂けたこと。その時、挑戦するためのスタートラインに立てたような気持ちになって。

家族と古賀先生からもらった『まずはやってみたら』って言葉を受けて。例えば1年後、自分のしたいことが変わっていてもいい気がすると思えたんです。辞めること全てが挫折に直結するわけじゃないなと。


毎日お弁当を作ることは今の私にとっては当たり前の行為。だけど、周りから見たらすごいと言われることもある。


だからこそ、これからも続けていきたいですし、もっと料理がうまくなりたいです。そして、食べた人が身も心も元気になるようなお弁当を作っていきたい。そこに一緒に添える新聞やフリーペーパーも作ってみたいと考えています」





新しいことを始めるとき、少し無理をしてでも頑張らないといけないというイメージがありますが、けいこさんの心持ちはとても穏やかです。


それは、けいこさんが周りの意見を柔軟に取り入れる姿勢があったこと。何より「まずはやってみよう」と気持ちをゆったりと整えることができる環境が、そばにあったからなのかもしれません。



(第3話へつづく)



※世界文庫アカデミー

通称セカアカ。京都の古本屋、世界文庫の店主である古賀鈴鳴さんがキュレーターとなり“これからの新しい働き方を学び、考え、作る”をテーマにした学校のこと。




 
 
 

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